初めて買った携帯電話
初めて買った携帯の話をします。
とは言っても戦前なのか戦後なのかもあやふやなほど昔の話なので記憶が曖昧です。
確実な記憶としては
・docomoだった
・たぶん富士通のやつだった
・液晶はモノクロだった
これらを必要条件としてdocomoの携帯電話の歩みというサイトから探しだそうと思います。
ところが何かおかしい。私が初めて携帯電話を持った頃にはすでに液晶はカラーのものしか出ていないではないか。これは前述の条件の3番目と矛盾する。
つまり初の携帯購入にして型落ち品を手にしていたようです。
そんなこんなで結局ほぼ総当りで探した結果、それらしいものを見つけました。
これです。
固定電話の子機かな?
1999年発売 docomo F208
実際に現物の画像を見ても「こんなんだったっけな?」という思いがありますけどおそらくこれです。いわゆるガラケーですね。今から19年前の製品です。
写真だとサイズ感がよくわかりませんが、仕様を見たところ高さはiPhone5とほぼ同じ、横幅は2/3程度と非常にコンパクトな機種です。
見ての通り液晶画面はモノクロでございます。初代のゲームボーイとかと同じです。
ただ侮るなかれ、単なるモノクロ液晶ではなくバックライトが4色から設定できます!
クリップチューナーの電源入れた時みたいな、あれです。
そして今じゃ考えられないことですが、ネットに繋がりません。
当時はもちろんLINEなんて便利なものは存在すらしてませんでしたが、LINEどころかEメールも使えません。
じゃあ何ができるのか。電話と、電話代を消費して短文を送信するショートメールとかいう高級電報です。
そんなF208くんを初の携帯電話ということでウキウキで使っていたわけですが、購入してから3ヶ月足らずで非業の最期を遂げることになります。
ある日自転車に乗って国道沿いを走行中に電話がかかってきました。
ポケットから携帯を出そうとして手が滑り、そのまま車道にスライド移動して通りかかった車に轢かれて木っ端微塵になりました。
当時の機種の良かった探しをすれば、例え携帯電話が木っ端微塵になったとしてもさほど日常生活にダメージが無かったことですかね。
今のスマートフォンはいわば持ち歩けるドラえもんと呼べるほど便利なのでバラバラに粉砕したらのび太じゃなくても軽くパニックになるでしょう。1つの物体に生活の色んな要素を依存していると、失った時に自分自身がいかに何も出来ないか思い知らされるのではないでしょうか。
人間の真価というものは、ドラえもんがいなくなった時にようやく発揮されるのです。
それはドラえもんの映画の中でのび太が証明しています。大人になってもドラえもんの映画は見るべきでしょう。私は見てません。
おしまいです